睡眠不足が肥満・糖尿病の原因に! 睡眠障害に効く2つの療法とは?
にすると、朝食後の血糖値は通常の数値に戻った。
つまり、健常人でも睡眠不足の状態では、朝食後に血糖値が上昇することが確認されたという。
睡眠不足が肥満につながる原因として、井上氏は空腹時の信号となるグレリンが増加し、満腹の信号であるレプチンが減少することを指摘。
つまり、睡眠不足であると空腹感が増し、食欲が促され、結果肥満につながると言う。
実際に30歳から54歳の成人1,240人を対象に、睡眠時間とメタボリック症候群との関係性について調査を実施した。
すると、メタボリック症候群の基準合致率は、睡眠が1日6時間未満の場合が一番高く、標準の睡眠時間である1日7~8時間の場合が一番低い結果となった。
ただ、メタボリック症候群においては、1日8時間以上の場合も合致率が高くなる傾向があるようだ。
これに関しては現在、科学的な原因は証明されていない。
井上先生は、「8時間以上の層の中には、寝つきが悪い(入眠障害)、目が覚めてしまい眠れなくなる(中途覚醒)などの症状を抱えた人が含まれている可能性もある」とコメントした。睡眠障害への対策として、睡眠薬を使用するという方法もある。
しかし、睡眠薬に頼らない改善法として、井上先生は以下2つの行動療法をお勧めしている。