和歌山市加太(かだ)と淡路島の由良の間に位置する紀淡(きたん)海峡周辺に、旧陸軍によって作られた「由良要塞(ようさい)」があることをご存じだろうか?第二次世界大戦中、大阪湾を防衛することを目的として作れたこの要塞。
「深山第一砲台跡」を見た人たちからは、まるでバイオハザードの世界のようだという声が続々上がっているという……。
その砲台跡は、和歌山市の加太(かだ)・深山(みやま)地区にある。
同地区は公園として整備されていて、自由に見学ができる。
終戦後に要塞は撤去されたが、深山第一砲台跡や友ヶ島第三砲台跡といった遺構は、比較的当時に近い状態のため、バイオハザードの世界と比較されているのだ。
砲台にはりゅう弾砲が据えつけられていた砲座があり、地下には弾薬庫がある。
地下空間は階段や土塁で区切られた複雑な配置。
まるで戦闘ゲームの世界だ。
バイオハザードに例えられることも納得である。
しかし、和歌山市観光課では「地元では、『天空の城ラピュタの世界に似ている』との声をよく聞きます」と言う。
いずれにしても、日常とはかけ離れた世界ということだ。
この砲台跡は「国民休暇村紀州加太」