――それは佐渡で作られたということなんでしょうか?そうです。
佐渡金山で作られたということです。
大変に珍しい小判で希少価値がとても高いのです。
――いくらぐらいするのでしょうか?500万円以上ですね。
――流通量は少ないんでしょうね。
野崎さんは実物をご覧になったことはありますか?ええありますよ。
数年に1枚出てくることがありますね。
――小判を買う時に注意することはありますか。
本物の小判をほしいのであれば、やはりきちんとしたお店で購入した方がいいと思います。
変に安すぎるものなどは注意すべきです。
――小判の価格はそこに含まれている金の量と関係していますか?いえ、小判に含まれている地金の量というのはとても少ないんですよ。
ですから小判の価値というのは「骨董的な価値」です。
その小判の希少性と状態で価格がつきます。
――なるほど。
状態で注目するのはどんな点でしょうか。
そうですね、例えば両替商が押した刻印の数が少ない方がいいですね。
――両替商の刻印とは何ですか?両替商が両替をする時に、「これは本物」という意味で「自分の屋号」の印を押すんですよ。