くらし情報『昔から伝わる天気のことわざは正しいの?』

昔から伝わる天気のことわざは正しいの?

いまのところ『ナマズが暴れると地震がくる』ということわざと同程度に考えておいた方がよいでしょうね」――北海道では「雪虫が飛ぶと初雪が降る」と言われるそうです。

そもそも「雪虫」ってどんな虫なのでしょうか?「通称『雪虫』と呼ばれるアブラムシの一種が晩秋に大量発生して飛び交う現象を、北海道地方で初雪の根拠にしているわけですが、これまで確固たる調査結果はありませんでした。

ウェザーニューズ社が携帯版の天気予報利用者とともに調査を行ったところ、”「雪虫が大量発生してから約1週間~10日で初雪が降る」との俗説より一週間以上も遅い”という結果になったそうです。

ですから、現時点では北海道の風物詩としてとらえておいた方が無難かもしれませんね」――最後に、天気に関することわざは、「空」についてのものと「生物」に関するものが多いように思いますが、それはどうしてなのでしょうか?「天気予報が発達していなかった時代、人々は身近な自然現象の中から天気変化の兆候を見いだす必要がありました。

漁師や北前船の船頭は高い丘の上から水平線を眺め、雲の形や風・波の方向、海鳥たちの行動から嵐の兆候を見いだそうとしましたし、農家は日々の天気変化の傾向、動物や昆虫の動きや植物の育ち方、ひいては家の柱がきしむ音などからも、祈るような気持ちで作況を予想しようとしていました。

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