くらし情報『JAL、航空機の歴史 (5) 大量輸送時代を象徴する画期的な旅客機を購入。時代は“ジャンボ”へ』

JAL、航空機の歴史 (5) 大量輸送時代を象徴する画期的な旅客機を購入。時代は“ジャンボ”へ

この機材は日本航空のジェット一番機であるDC-8-30に比べると、胴体が11メートルも長くなっている。また、就航当初は世界最大の旅客機であり、国際線仕様で195席、国内線仕様では234席を設置。ジャンボとともに、大量輸送時代を象徴する旅客機となっていった。

なお、ダグラス社がジャンボに対抗すべく開発したDC-10、通称ディーテンを日本航空もDC-8の後継機として採用。国際線、国内線で2005年の退役まで活躍した。

747SP-100は日本国内線専用に開発された機材で、日本航空がローンチカスタマーとなり、長年にわたり乗客数世界一を誇った東京(羽田)~札幌や福岡、大阪などの国内幹線で活躍。その後、ジャンボには747-200(ダッシュ200)、ダッシュ300、さらにハイテク機となったダッシュ400など複数の派生型機が生まれ、日本航空では747-400が2011年3月1日に退役するまで、40年以上に渡って活躍することとなった。

ジャンボはさらに、日本の観光化時代の礎を築いた旅客機でもあった。
座席数が多いため航空運賃を引き下げて販売できる余裕が生まれ、リーズナブルなパッケージツアーや航空券が広く流通するようになったのだ。

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