男性がすっぴんを見たがる理由、女性が見せたがらないワケ
親には親に見せる自分、彼氏には彼氏に見せる自分があります。それを間違うと恥ずかしく感じます。親と一緒のところを友達に遭遇すると恥ずかしいのと同じです。
女性の化粧はいわば、その男性にあわせた自分を見せるために存在しています。 付き合う男性によってファッションが変わる女性がいますが、これは男性にあわせて印象を管理していることのあらわれです。だから、素顔になるということはその役割を放棄するということ。それはやっぱり、恥ずかしいことなんです。それはけっして、だますということではなく、自分という人間の見せ方の一つなんです。
平松隆円
化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響を呼んだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
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