「亭主関白」は減少、「友達夫婦」が主流に -博報堂の家族に関する調査
子供との関係は、「友達みたいな親子関係であるほうが良い」が夫婦とも減少。また、「親子はけじめをつけた上下のある関係が良い」も、妻が一時期減少していたが、1998年以降上昇に転じ、この5年間でもわずかに上昇した。
夫婦関係について、25年前はまだ一般的だった「亭主関白」は減少し、今では「友達夫婦」が主流になった。発言権に関してみると、「夫の発言権は強い方が良い」が弱まり、「妻の発言権は強い方が良い」と考える傾向が夫婦ともに強まる結果となった。夫婦関係はフラットになり、家庭内における妻の存在感が相対的に高まっていると分析している。
「夫も家事を分担するほうが良い」と考える夫は一貫して増え、夫婦間の意識差は今回最も縮まった。さらに、実際の行動でも、以前から比較的多く見られる、”家の戸締まり”や”ゴミ出し”に加えて、”食事の後片づけ”、”食事のしたく”、”洗濯など”、いわゆる「家事」の領域においても、夫の参加が増えていることがあらわれた。
東日本大震災によって、自分の家族に対する考え方や行動が「変わったと感じることがある」人は、全体で31%となった。
特に妻のほうが、変わったと感じる人が多く、41%だった。