【エンタメCOBS】「おなら大全」、「地獄の事典」……新しい世界が開ける珍本の世界
読みすすめていると、うっかり本物の図鑑のように感じられますが、実は筆者であるレオ・レオーニが作りだしたフィクションです。しかし、絵本作家である筆者の絵にほっこりすると同時に癒やされる一冊。
■『地獄の辞典』(コラン・ド・プラシー著)
19世紀前半に信じられていた地獄思想、悪魔、幽霊、魔術師などを挿絵付きで解説。
「悪魔なんていない、いない!」と大人になってからは言いきってしまいますが、この一冊を手に取れば、ある意味、童心に戻れる。「悪魔が出てきて食べられるかもしれない……!」とおびえてトイレに行けなかった幼き夜のことが思い出されます。
■『サンタクロースの辞典』(グレゴアール・ソロタレフ著)
AからZまでのフランス語を142並べて、それにあわせてサンタの生活ぶりを紹介。
辞典とうたっているけれど、実際は絵本だし、サンタクロースのことが知れるのかというとそうではありません。よく絵本にある「道徳的なもの」を伝えてはいるのですが、サンタクロースに置き換えられるだけで、ちょっぴり素直な気分になれるから不思議。
■『TOKYONOBODY』(中野正貴著)
東京という人があふれる場所で、人が全くいないシーンばかりを集めた写真集。