【コブスくんのモテ男道!】構造設計一級建築士に聞く「免震構造」、「耐震構造」の違いって?
――部屋のなかで、構造的に地震に強い場所はありますか。
笘谷氏A.鉄筋コンクリート造の場合は、隣り合った住戸の境目にある壁が耐力壁(15cm程度のコンクリート製の壁)となっており、地震時にこの壁がくずれて床が落下するようなことはまず考えられません。したがって、隣の住戸を仕切っている壁付近は安全な空間となりますので、家具、電気製品などの衝撃を受けないような対策をしておいて、壁のそばにいるのが良いと思います。
――地震が起こったときに気をつけるべき場所はありますか。
笘谷氏1階が柱のみの構造(1981年6月以前の設計で1階に壁がない場合)では、1階への避難は気をつけてください。また、エレベータホールが建物本体の外にある場合や、外部階段は揺れが収まるまで近づかない方がよいでしょう。
■耐震構造の種類をチェック
――「耐震構造」、「免震構造」、「制震構造」の特徴を教えてください。
笘谷氏耐震構造とは、文字通り、地震に耐える構造ということです。
そのなかで免震装置、制震装置のついていない建物を、総称として「耐震構造」と呼んでいます。国内にあるほとんどの建物が「耐震構造」となります。
「免震構造」