【コブスくんのモテ男道!】節電で乗り越える夏は食中毒にご用心
帰宅したら手洗いをする、まな板やふきんなどの調理器具をきちんと殺菌するということも大切です。次に、食材を加熱することです。唐揚げやハンバーグなどは、しっかり中まで火を通してください。75℃で1分以上の加熱が目安です。
残った料理は温かいままラップして冷蔵庫に入れると、内側に水滴がついて細菌が繁殖しやすいだけでなく、冷蔵庫の周りの食材が傷む原因にもなります。冷めてからラップをかけて冷蔵庫に保存し、食べるときは再び加熱するとよいでしょう」(泉岡先生)
しかし、「加熱すればすべての菌が死滅するわけではないのです」と泉岡先生。
「10℃以下、もしくは60℃以上であれば、ほとんどの菌は繁殖がおさえられますが、例えば、おにぎりでの食中毒の原因に多い黄色ブドウ球菌は、100℃で30分以上加熱しても死滅しません。さらにお弁当箱に入れて密封すると菌が増殖し、エンテロトキシンという毒素を発生させるのです。
また、ウェルシュ菌というのも耐熱性があるため、カレーや煮物などイベントやお祭りで大量に作ったときには、加熱し続けていても早く食べないと鍋のなかでどんどん菌が増殖し、集団食中毒を起こすこともあります」