【エンタメCOBS】ケイドロかドロケイか!?空き地で遊んだあのゲーム
しかし、かつては都内にもそのような空き地があり、子供たちが元気に走り回っていました。地方に行けば現在でも土管を積んだ空き地があるかもしれません。
そのような空き地でされる遊びを「フィールドゲーム」と呼んでみます。みなさんはどんなフィールドゲームをやったことがあるでしょうか? 聞いてみました。
調査期間:2012/1/25~2012/2/3
アンケート対象:マイナビニュース会員
有効回答数 826件(ウェブログイン式)
もっとも回答数が多かったのは、
●ケイドロ
警官と泥棒に分かれて鬼ごっこみたいにして遊ぶ。
泥棒を捕まえたら、警察は陣地に泥棒を入れておくのだが、警察の隙をみてほかの泥棒は捕まった泥棒を逃がすことができる。全部捕まえたら勝ち(三重県/女性・23歳)
なんと179名が挙げてくれました。全体の21.6%にあたります。
この「ケイドロ」には名称問題があります。「ケイドロ」なのか「ドロケイ」なのかであります。「ケイドロ」あるいは「けいどろ」と表記している人と、「ドロケイ」あるいは「どろけい」、また「ドロケー」、「どろけー」と表記している人がおられます。
要は泥棒が先か、警察が先かなのですが、その比率は、
ケイドロ(警察が先)系:82名
ドロケイ(泥棒が先)系:95名
ドロケイの方が若干多いですが、これは微妙なところです。
「ケイドロ」、「ドロケイ」以外にも「探偵」という名称、「泥棒と巡査」あるいは「ドロジュン」、「タンドロ」(探偵と泥棒でしょう)という名称が使われていることがわかりました。
名称が異なるだけでルールは同じです。全国からご回答が寄せられているところを見ると、この遊びは全国に普及しているフィールドゲームの王様と言っていいでしょう。
●鬼ごっこ
タッチされた者が鬼になる(青森県出身/男性・32歳)
このスタンダードから派生して……、
●色鬼
鬼が指定した色のものにさわる。できないと鬼に追っかけられてタッチされると鬼になる(東京都出身/女性・25歳)
色鬼を挙げた方は32名おられました。さらに、
●高鬼
高いところにいると、捕まえられない鬼ごっこ(群馬県出身/女性・26歳)
11名が挙げていただきましたが、これも鬼ごっこのバリエーションですね。ルールは微妙に異なることもあるようで、
高いところにいる間は鬼に捕まらないけど、10秒間しか同じ場所にはいられない(鹿児島県/女性・26歳)
同じ場所にいられる時間制限が追加されています。ずっと同じところに逃げているのをやめさせるためですな(笑)。
おそらくこのようなルールの追加は日本のあらゆる地域で行われていた(いる)のでしょう。
●缶けり
缶をけってみんなが逃げ、鬼に見つかったら缶の周りに収容される。ほかの見つかっていない人が、鬼に捕まらずにその缶をけることができたら、捕まった人は逃げることができる(茨城県出身/女性・25歳)
「缶けり」もちゃんと継承されているみたいです。69名の方が挙げています。20歳の男性から女性も含めて、上は62歳の男性までが挙げていますので、この遊びは綿々と受け継がれているのですね。
たぶん地方によっては名称が変わり、ルールも若干の変更がなされるのでしょうが、フィールドゲームは人から人へ、口伝で波及していくのであります。
●死刑
いま思うと名前が良くないが、サッカーボールでやる蹴鞠(けまり)。2回ミスすると、壁際に立たされ、5、6メートル先から全員のフリーキックを受けないといけない(京都府出身 ・42歳)
この「死刑」はちょっと上の世代ではよりポピュラーなフィールドゲームでした。今回のアンケートでは平均年齢29.1歳でしたので、この遊びを挙げたのはこの方だけでした。
昔は駄菓子屋で売っていたゴムマリを使ったそうです。名前が原因なのか、どこかで継承の断絶が起こったのかもしれません。
不思議な遊びを報告してくれた方もおられました。
●自転車サーキット
決められたコースを自転車で走って競う(北海道出身/男性・28歳)
これは競輪なのではないでしょうか(笑)。北海道ならでは、広い場所が使えるからこそできる遊びだったのかもしれません。うらやましい話であります。
●漫画を再現する
漫画どおりに演劇(神奈川県出身/女性・28歳)
これはスゴイ。『ガラスの仮面』ですな。
役者養成所みたいです。どんな漫画が演じられたかをぜひ知りたいです。
●隠れ鬼
隠れんぼと、鬼ごっこが合体したような。隠れてて、見つかってもタッチされなかったらまた隠れられる(長崎県出身/女性・24歳)
今回もっとも若い回答者がこちら。誰が伝えるのかはわかりませんが、世代から世代へフィールドゲームは着実に継承されているのであります。
(谷門太@dcp)