【エンタメCOBS】神の粒子 ~ヒッグス粒子とは?~
先日、『ヒッグス粒子と見られる新たな粒子が発見された』 というニュースが世界中を駆け巡りました。
…と言われても、「ヒッグス粒子」をよく知らない方がほとんどだと思いますが、「電子」や「ニュートリノ」という単語は耳にしたことがあるでしょうか。
これらはすべて素粒子の一種ですが、その正体を詳しく理解している方は少ないと思います。
そこで、今回は素粒子の正体に少し迫ってみましょう。
■ 水を極限まで分解してみると…
この世にあるすべての物質は「分子」や、それらを構成する「原子」がもとになっています。
例えば、水の化学式が「H2O」であることはよく知られていますね。
このことから、水の分子は2つの水素原子と1つの酸素原子から構成されていることが分かります。
そして、この原子は「原子核」とその周りを回る「電子」から構成されています。
このとき、原子核はプラスの電気を持ち、電子はマイナスの電気を持っているため、お互いは電気的な力によって引き合っています。
次に、原子核は「陽子」や「中性子」からできています。
中性子は電気的な力(=電荷)を持っていませんが、陽子がプラスの電気を持っているため、全体として原子核はプラスの電気を持っていることになります。