くらし情報『【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(6)もしも可視領域が広がったら』

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(6)もしも可視領域が広がったら

これが日焼けだ。

昆虫は360nmをピークに、300~600nmが見えるといわれている。誘蛾(ゆうが)灯に紫外線ライトが使われるのもこのためだ。可視領域が異なるため、当然ながら色の感じ方も人間とは異なってくる。紫外線透過フィルムを付けたカメラを使って昆虫目線で見ると、肉眼では白く見えるチョウの羽もオスは黒く写り、黄色いタンポポの花が赤と白に写るぐらいだから、色彩感覚は根底から覆される。

もし紫外線が突然見えるようになったら、正常に色を伝えることができるだろうか?歴史的な絵画や芸術品は、忠実に復元できるのだろうか。

■まとめ

紫外線を見る(正確には目に入る)だけでも肌のメラニン色素が増加する、という研究結果がある。日焼けがそれほど有害なのかと、恐怖すら感じる結果だ。

もしも紫外線が見えるようになったら、飛び交う紫外線を見ているだけで肌が褐色になりそうだ。外出時は忘れずにサングラスをしよう。

(関口寿/ガリレオワークス)

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