くらし情報『【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(9)もしも地球の自転が止まったら』

2012年9月23日 16:20

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(9)もしも地球の自転が止まったら

体重60kgの人は、2Gなら120kg分の力が加わることになる。

赤道上の人は秒速463mで等速直線運動していると考え、自転が完全に停止するまでの時間(秒)から慣性力(G)を計算すると、
・1秒…47.2G
・10秒…4.72G
・60秒…0.79G
となる。

1秒では自重の47倍の慣性力が生じる。減速よりも衝突と呼ぶのがふさわしい状況だ。慣性力は建物や山を崩壊し、津波を発生させる。万が一にでも地面から離れてしまうと、猛スピードで地表を転げまわることになるので注意しよう。もっとも、地面もいっしょに吹き飛ばされているだろうから、しがみついても役に立たないだろうが。

4.72GはF1、0.79Gなら乗用車のフルブレーキ相当なので、これならなんとかなりそうだ。
そう信じて何かにしがみつき、完全に停止するまで必至で耐えぬこう。ただし大気にも慣性が働きすぐには止まらない。地表が静止すると速度差で突風が生じ、物体を巻き込んで土石流の体を成す。努力むなしく押し流され、風と共に去りぬ。

もしも自転の停止が予測できたら、北極か南極に避難しよう。その場で回転しているだけの地軸上なら、強烈な慣性力を受けずに済むからだ。

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