身近にある製品はどのように作られているのか?インフラはどのように整備されているのか?それを実際に目で見て確かめようという純粋な動機で始まったのが、個人では見学しづらい施設や史跡などを、参加者を集めて見学する団体「社会科見学に行こう!」です。公式サイトの管理人である小島健一氏に、社会科見学の魅力についてお話をうかがいました。
■「ジオサイトプロジェクト」から始まった
――どのようなきっかけで、団体での社会科見学を始めたのでしょうか?
「2004年、当時書いていたはてなダイアリーで、日比谷共同溝を見学するジオサイトプロジェクトが話題になっていました。最初は東京の地下に入れるという興味本位で参加したのですが、あらためて『人間の凄さ』に気付き、社会科見学に興味を持ったのです。
その時に、そういう場所を見学するためには人を集める必要がある事に気づきました。
同時期にmixiにコミュニティー機能がついたため、その機能を使って同士を募ったわけです」(小島氏)
ジオサイトをきっかけとして、小島氏はこれまで60回以上の見学会を開催したそうです。
■個性的な研究者たちとの出会い
――特に印象に残っている施設はありますか?
「日比谷共同溝は見学を始めるきっかけになった場所ですから、やはり印象に残っています。