実はこの質問自体が間違っています。
太陽は、本当は燃えてなんかいないのです。
■ 太陽が輝いている理由
太陽があのように光り輝くことができているのは、燃えているからではなく、「核融合反応」によるものです。
物質は、温度をどんどん上げていくと、やがて原子がプラスの「原子核」とマイナスの「電子」に分離し、いわゆる「プラズマ」の状態になりますが、核融合反応とは、原子核がプラズマ状態で融合することによって、まったく別の重い原子核に変化する反応のことを言います。
太陽は、その約73%が水素からできており、その内部では4個の水素原子核が融合して1個のヘリウム原子核が作られる核融合反応が起こっています。
このとき、水素原子核4個とヘリウム原子核1個の質量を比べると、ヘリウム原子核1個の方がわずかに軽いです。核融合反応によって質量が軽くなる分は、別のエネルギーに変換されますが、このエネルギーこそが太陽の光や熱なのです。■ 太陽の寿命
それでは、太陽はあとどれくらいの寿命が残っているのでしょう。
太陽は誕生以来、この核融合反応を繰り返すことで光り輝いているため、太陽に存在する水素原子とヘリウム原子の量を調べることで、すでにどれくらいの核融合反応が起こり、今後どれくらいの核融合反応を起こすことができるのかを推定することができます。