【コブスくんの使えそうな仕事術】その発言アウトです! オフィス・ハラスメントのウソ、ホント
セクハラとは、相手を不快にさせる性的な言動のことをいいます。悪気がなく発した言葉、善意でかけた言葉でも、セクハラになる可能性があるのです。オフィスでよく見かける言動に潜む危険性を、弁護士の寺前隆先生に解説をしていただきました。自分は大丈夫と思っている方は、要注意かも!?
■プライベートな問題に踏み込まない
――独身社員に対して、「結婚しないの?」と聞くのはセクハラになりますか?
「結婚しているか、その予定があるかどうかは、仕事とは関係ないものですから、受け手と状況によってはハラスメントとなり得ます。
異性、しかもある程度の年齢になり、本人や周りもそのことを気にしているのに、あえてそういう質問をしたり、他者と比較される状況で聞くのはアウトでしょう。一度だけ聞くくらいならまだしも、繰り返し聞くのも相手を不快にさせます」
――既婚社員に「子どもはいるの?」とか「子どもはまだ?」という質問はどうでしょうか?
「『子どもはまだ?』『どうして作らないの?』などと重ねて聞けば聞くほどアウトです。
プライベートな問題には、あまり踏み込まない方が良いでしょう。同性間の会話であればセクハラにはなりにくいですが、異性間であれば上下関係になかったとしてもセクハラになり得ます」