そのため、オーロラは極地方で多く見ることができるわけです。
ただし、太陽の活動が活発な時期になると、太陽風の勢いも強くなるため、(日本では「めったに」見られない…と書きましたが)まれに日本でも観測できることがあります。
■ オーロラの色と形
オーロラは、赤・緑・青などさまざまな色で発光していますが、この色は電子が大気中のどの原子と衝突したのかによって決まります。
酸素原子と衝突した場合には赤色や緑色、窒素原子と衝突した場合には赤色や青色といった具合です。
オーロラが発生するのは、高度100km~500kmの電離圏と呼ばれる付近ですが、この範囲の中でも高度が高いところでは酸素原子と、逆に高度が低いところでは窒素原子と多く衝突します。
そのため、これらの色が混ざり合って、赤や緑、紫といった色のオーロラが見られるというわけです。
また、その形がカーテンのように見えるのは、上で説明した地球の磁場によるものです。
地球の磁力線の方向に沿って光るため、カーテンのヒダのように見えるのです。
■ まとめ
地球で見られる自然現象の中でも、とても魅力的な現象の1つであるオーロラ。
そのオーロラは、太陽からやってくるプラズマの粒子が地球の大気と衝突したときに起こる現象であることがお分かりいただけたでしょうか。