【エンタメCOBS】お釈迦(しゃか)様にまつわる「へー」な話
(笑)。
落語の枕なんかで使われる話なんで、本当なワケはないんですが、こういう話を許容してしまうというのは、お釈迦(しゃか)様の教えの寛容さ、また伝わっている人格、優しさによると思いませんか。
■『西遊記』のお釈迦(しゃか)様も賭けをします
三蔵法師が天竺にお経を取りに行く一大冒険スペクタクル『西遊記』にもお釈迦(しゃか)様が登場します。実は西遊記の世界観は、中国の道教思想と仏教が混交した妙なモノなのですが、ここではお釈迦(しゃか)様は西方浄土におわしますということになっています。お釈迦(しゃか)様の登場場面で最も有名なのは、天界で暴れる孫悟空と賭けをするところでしょう。
●悟空はマッハ176,000で飛び出すが……
お釈迦(しゃか)様は手のひらに悟空を乗せ、「私の手のひらから飛び出せるか?」と問います。「もしそれができたら、私が話してお前を天上界の王にしよう」と言うのです。ふざけるなとばかりに悟空は、金斗雲で飛びます。
ちなみに金斗雲は、物語の設定では「ひともんどり打てば10万8,000里を飛ぶ」ということになっていますので「マッハ176,000」換算(秒速6万km)になります。