【雑学キング!】涙を流すとスッキリする!? 喜怒哀楽とストレスの関係とは?
そのことから、感情と涙の成分が関係しているということがわかっています」
――それでは、悲しい気持ちや、感動して流す涙のほうが、ストレスの解消につながるのですか?
「悲しみやつらいときには、涙を流して泣くだけでなく、鼻水も増え、鼻腔部と咽頭部の粘膜の表面の潤いが増します。
粘液中には免疫グロブリンAという免疫物質が含まれ、ウイルスなど有害物質が体内に侵入するのを防いでくれるという作用があると思います。
ただ、こうした仕組みの全容はまだ解明されていません。涙があふれてきたらあふれさせておくのが、ストレス解消という意味では良いのではないでしょうか」
■自分にあった「楽しみかた」が重要
続いて、内山先生に「喜び」や「楽しむ」ことについてうかがいました。
「そもそもストレスとは、心に圧力がかかっている状態です。これは悪いことのように思われますが、人間はストレスがないと伸びきってしまうので、ある程度のストレスや緊張感は大事なんです。
ただし、『怒り』や『悲しみ』という感情は『自らの権利が侵されそうになる』ことや、『消失感』から生じます。このようなネガティブなストレスは、できるだけ感じないほうでしょう。