【雑学キング!】涙を流すとスッキリする!? 喜怒哀楽とストレスの関係とは?
■「怒り」では問題は解決しない
――「怒り」についてお二人におうかがいします。
怒ることでもストレスの解消になることはあるのですか?
余語先生「そもそも、怒りを常に経験していることは、健康上よくないと考えられます(高血圧,心臓血管系への負担増など)。また、怒りを発散するために、無難なもの(サンドバッグ,枕など)を殴り続けることを推奨する人もいるようですが、一般的にはそのようなことをしても怒りは消失しません」
内山先生「怒りによってストレスが発散されることもありますが、状況が変わらなければかえってストレスが増すこともあるでしょう。怒りが生じる問題を解決する姿勢が大切です」
――それでは、ネガティブな感情は抑え込んだほうがいいのですか?
余語先生「通常、ネガティブな感情そのものよりも、それを抑え込む努力のほうがストレスです。ネガティブな感情を感じないようにするために、飲酒したり、違法ドラッグに依存したり、リスキーな性行為にふけったり、暴走行為や危険な行為を実行している人々もいます。確かにそうした行為はネガティブ感情から私たちを解放してくれますが、その効果は一時的なものでしかありません」