【雑学キング!】涙を流すとスッキリする!? 喜怒哀楽とストレスの関係とは?
■しかってくれる人もストレスを感じている
――誰かに怒られたり、しかられたりすることはストレスにつながると思うのですが、誰かを怒ったり、しかったりすることでも、ストレスにつながりますか?
余語先生「人は相手に非がなくても、一方的に怒ったりしかりつけたり攻撃したりすることもあります(DVや児童虐待、高齢者虐待、ホームレス虐待など)。これらのいずれの場合も、強いストレス反応が生じるでしょう。
一方で人は、親が子どもに、上司が部下に、教師が生徒になど、その相手のことを思い、怒り、しかることもあります。
この場合の怒りは、相手を破滅させるための攻撃ではなく、相手を思っての攻撃です。したがって、自分本位の怒りの場合よりも、相手を思いやっての怒りの場合には相当なストレスが生じます。
自分は相手を思いやってしかっているのに、相手は攻撃されたと考えて報復してくることさえあります。したがって、相手のことを思って怒ったりしかったりするのは、一種の知能戦と考え、冷静に実行するのが賢明でしょう」
内山先生「相手に対して怒ることを我慢すればストレスになるでしょうが、怒った相手の対応によっては、さらにストレスが増すこともあると思いますね」