くらし情報『【エンタメCOBS】不快指数224.8!巨大洞窟(どうくつ)に迷い込んだら - もしも科学シリーズ(40)』

2013年2月3日 12:40

【エンタメCOBS】不快指数224.8!巨大洞窟(どうくつ)に迷い込んだら - もしも科学シリーズ(40)

これらの深さをマイナスの標高として気圧を計算すると、
・エベレスト山頂…0.3気圧
・富士山山頂…0.6気圧
・平均海面気圧…1気圧
・クルベラ洞窟(どうくつ)…1.32気圧
・タウトナ鉱山…1.65気圧
・コラ半島…5.93気圧
だ。クルベラ洞窟(どうくつ)の最深部では、富士山に登ったのとほぼ同等の気圧変化を受ける。水中では10m潜るごとに1気圧高まるので、タウトナ鉱山なら7m、コラ半島では50mほど潜るのに匹敵する。時間をかけて昇降し、からだを順化させた方が身のためだ。

気圧よりも問題となるのは温度だ。地球核からもたらされる高熱と放射性物質の崩壊熱を受け、深い場所ほど熱くなるからだ。深さと温度上昇の関係は地温勾配(ちおんこうばい)と呼ばれ、地下およそ10,000mまでは、100m下がるごとに2.5~3℃上昇する。地球の平均気温を15℃、100m下がるごとに2.5℃上昇すると、クルベラ洞窟(どうくつ)はおよそ70℃、タウトナ鉱山では112.5℃になる計算だ。
高温と相まって、水分の多い地下では不快指数が一気に上昇する。地下都市で知られるトルコのカッパドキアでは、気温12℃でも、10mほど掘り下げた地下4階では湿度90%以上になる。

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