次いで、一時不停止、信号無視。また、路上駐車の車の影から飛び出すなど、路駐の多い道路も危険です。
さらに自転車を運転していて十分に注意しなくてはいけないのが、歩道上で歩行者に接触する事故。お年寄りのバッグに自転車のハンドルがからまって引き倒してしまい、お年寄りが重傷を負ってしまったという事故もありました。
ちなみに歩道上の事故は100%自転車側の過失となる可能性が高いんですよ」
――でも、2008年の法改正で自転車は歩道を走ってよくなったのでは?だとしたら五分五分とまではいかなくても、全責任が自転車ということは……。
「車道と同じように『走っていい』わけではありません。あくまで原則は、車道を走らなければならないのです。車道を走っては危ない場合など、歩道を通行することも認められる場合がありますが、そうした場合でも歩道を徐行しなければなりません。
場合によっては自転車を降りる必要もあります。
ですから、万一、歩道上で歩行者との間で事故が起きたら、その責任は自転車側が負うことが基本となります」
■通勤での事故、会社の責任は?
――歩道は歩行者が優先ということなんですね。ところで、事故を起こすとどうなっちゃうのでしょうか?
「刑事と民事で責任が問われますが、民事の場合は損害賠償責任となります。