2013年2月15日 17:00
【コブスくんの使えそうな仕事術】大人になってから絵心を身につけることは可能か?
ここまで描ける人はこれを目標に、無理な人はこちらを目標にというように、いろいろなものを用意してあげることで、それぞれが到達地点を見つけられるのです。
最終的なイメージを示してあげることで、絵が苦手な生徒でもあまり迷わずに描くことができていると思います」
描くものは決まっていても、最後にどんな絵になっているかのイメージがないと描きにくいですよね。ほかの人が描いたもので、とてもわかりやすいと思ったものがあれば、それをイメージしたり、まねをして描きはじめると良いかもしれません。
■複雑なものでも、実は単純なカタチの寄せ集め
美術館で学芸員をしているMさんは、ものを描くときに重要な「見方」について教えてくれました。
「絵を描くのが苦手という人でも、図形が描けないという人はいないと思うんです。目の前にあるものがすごく複雑な形をしているように見えても、それは丸や三角、四角という図形の寄せ集めだったりするんですよね。
良い例が『棒人間』だと思います。人は顔や体、手、足があり、すごく複雑に見えますが、丸に線だけで描いた棒人間でも、人を描いているってわかりますよね。
また、『木』などの漢字は、ものをすごく単純化した絵です。