2013年3月31日 13:00
【雑学キング!】隕石の衝突から地球を守る方法とは?
という直径3kmほどの小天体に、探査機から370kgのインパクターと呼ばれる弾丸を撃ち込むという実験で、こちらは見事に成功を収めています。現在は、この技術を応用して小天体の軌道を変えることで、地球への衝突を回避させようという試みが検討されています。
また、これとは別にESA(欧州宇宙機関)で「ドン・キホーテ計画」というものも進められています。
こちらは、直径500mほどの小惑星に、秒速10kmほどの速いスピードで宇宙機をぶつけることで、その軌道を変えることができるかどうかを検証するための実験です。
■ 本当に安心なの?
「ディープインパクト計画」や「ドン・キホーテ計画」の技術が応用できるようになれば、今後の天体衝突を心配する必要は無くなるのでしょうか。
実は、それほど簡単な問題ではありません。
というのも、今の監視体制では直径が数100m以下の小さな天体まですべて発見するのは難しいのが現状です。
なぁんだ、小さいから大丈夫…とあなどってはいけません。
この程度の大きさのものでも、地球にまともに衝突すれば、気候の変動をもたらすほどの威力を持っています。
一方で、直径が1km以上の天体であれば、現在でもほぼ確実に発見することが可能となっています。