日本の若手写真家6人の展覧会「BEYOND2020」10月5日~15日まで東京のIMA galleryで開催。
(c)Haruyuki Shiraiinvisible man2017
上田 順平「Picture of my life」は、両親の相次ぐ自死という悲劇的な経験から生まれています。画家であった上田の父が残した絵画、家族アルバムなどの写真と、上田自身が撮影した写真を組み合わせることで、それらの作品群は愛や死に向き合うプロセスそのものになっています。この作品を元に手製で制作し、発売後1カ月で完売となった作品集の普及版が、7月にイタリアの出版社CEIBAから刊行されました。
(c)Junpei UedaFather’s Paint Second sonFrom “Picture of My Life2017
矢島 陽介「anonymous work」シリーズは、後ろ姿の人物像というモチーフを使い、背景のプリントは天地が正しいとは限らず、また人物のポーズにも意味はありません。どこかチグハグで奥行きのない空間を生み出すことによって、かねてよりテーマにしている、環境と人の関係性に横たわるズレや違和感を表現しています。その作品の世界観には、郊外の生活が孕む疎外感と匿名性が漂います。 (c)Yosuke Yajimaanonymous works2017
山谷佑介 山谷はこの数年で父親になってから家の周りで過ごす時間が長くなったと自覚し、東京郊外の住宅地を赤外線カメラによって撮影するようになりました。