もしも3人の女性のうち、ひとりが美人キャラ、ひとりが天然キャラだとしたら、私は家庭的キャラでいこう。女性は瞬時に察して互いのキャラかぶりを避け、自分の立ち位置を確保しようとします。
ところがことファッションになると、とたんにその「住み分け力」があいまいになる方が多い気がしてなりません。
「自分がこうありたいというセルフイメージ」より、「安かったから」「雑誌にのっていてみんなが着ているから」「職場で浮かないように」などを優先させてしまうのはなぜ?昼間のオフィス街で、同年代の女性が揃ってパステルカラーのフリルがついた女子アナのような服に身を包んでいるのを見るにつけ、なんだかもったいないなあと感じてしまうのです。
ファッションとは、あなたを表す言葉。取り出す名刺と同様に、何も言わなくてもあなた自身を雄弁に語るものではないでしょうか。自信に満ち有能に見られたい管理職のあなたと、誰からも好感を持たれ清潔感のあるお料理教室の先生のあなたとでは、見られたいイメージが違います。
「他人や周りが何を着ているか」よりも、「自分のキャラを生かし、セルフイメージを理想の方向に引き上げてくれるかどうか」という選択軸を持つ。