節電・省エネはもちろん、将来の家庭の備えになる?! 切り札的新商品「スマートHEMS」が登場
まもなく夏も終わり。今年の夏は本当に暑かったが、それだけに『節電』という言葉が耳に痛かった。やっと涼しい秋の到来かと思えば、まもなく厳しい冬がやってくる。節電といえば暑い夏を連想しがちだが、暖房で電力を大量に消費する冬にもいっそうの節電が求められる。
こうした状況はこの冬だけの問題ではなく、これからもずっと大きな課題として残っていくだろう。うまく節電して家計への負担を軽くし、エコにも貢献したい。しかし、不便や我慢を強いられるのは…。
そんな中、家庭における省エネの切り札として登場したのが「スマートHEMS(ヘムズ)」。「HEMS」とは「ホームエネルギーマネージメントシステム」の略。わかりやすくいえば、家の中にある様々な機器をコントロールし、自動で賢く節電してくれる省エネシステムだ。快適さを保ちつつ、うまく電力をやりくりしてくれるアドバイザーのような存在だ。
パナソニック独自のスマートHEMSの中核であり、司令塔となるのがAiSEG(アイセグ)だ。このAiSEGが担う役割は「エネルギーの見える化」、「快適さを損なわない省エネ」、「将来への備え」の3点だ。
「エネルギーの見える化」では、太陽光、蓄電池、電気、ガス、水に関する情報を、専用モニター、テレビ、スマートフォン、パソコンで見ることができる。それは言い換えれば、家のどこにどれだけの無駄があるかが一目でわかるということ。
どの無駄をなくせば節電に効果的なのか、そして自分の節電行動がどれだけ効果があったかが視覚的にわかるから「もっと頑張ろう」と、意識向上につながる。
また、1回のシャワーに使用した湯量がわかったり、創エネルギー量で日本を横断するゲーム、省エネ達成状況をペンギンが教えてくれる画面といった「エコ育」コンテンツも、『楽しみながら節電』を後押ししてくれる。
「快適さを損なわない省エネ」は、エネルギーを効率良く自動で調整してくれる機能。消費電力の大きいIHクッキングヒーターとエアコンを同時に稼働させると、これまでならブレーカーが落ちることもあった。しかし、AiSEGは必要に応じてIHクッキングヒーターの火力を下げたり、音声によるメッセージで知らせてくれる。うっかりしていたら突然電気が落ちて真っ暗、という事態は避けられる。
また、エアコンの設定温度を長時間低いままにしておくと、部屋は必要以上に冷えてしまう上、ムダな電力を消費してしまう。AiSEGは、テレビに電気の無駄遣いを知らせるメッセージを表示したり、30分後に自動で省エネ温度である28℃に変更してくれる。
省エネ、節電というと、我慢を強いられ、緊張感を持ってするものと考えがちだが、家にいる時ぐらいはリラックスしたいもの。AiSEGに任せておけば、快適に賢く節電をしてくれるというわけだ。
「将来への備え」は、将来機器を買い増ししたり、新たな機能が追加となった際に対応できる柔軟性。10月21日から本格展開が始まるスマートHEMS、当初販売される対応機器はIHクッキングヒーター、エアコン、エコキュートに限られるが、将来的には電気自動車の充電設備、照明、セキュリティ機器、ヘルスケア家電など、つながる機器がどんどん増えていく。また、AiSEG本体もクラウド型サービスに対応し、ファームウェアのバージョンアップにより、機能が増えていく予定だ。