ストレスやビタミンとのメカニズムについて学ぶべく、ファンケルが主催する勉強会「ビタミン外来の医師と学ぶ 普段から『備える』身体と心の栄養学」に参加してきました。
今回の勉強会では、東日本大震災が起きた後、マスコミを通じて栄養面でのアドバイスを送った医師のひとり、稲毛病院の健康支援科部長の佐藤務先生によるお話を伺いました。
■現代人はビタミンやミネラルが不足している!現代人は「カロリー過多の栄養失調」と言われ、糖質、脂質、動物性タンパク質などの栄養素やカロリーは取りすぎている反面、ビタミンやミネラル、食物繊維等の副栄養素が不足しているそう。
特にビタミンやミネラルは、糖分や脂肪、タンパク質等を細胞やエネルギーに代える「代謝」に欠かせない成分。代謝は約2,000種類以上の酵素が働いて行われているのだそうですが、その働きにはビタミンやミネラルといった補酵素が必要。
逆にこれらのビタミンやミネラルが不足すると、糖分や脂肪などが代謝されずに余ってしまい、皮下脂肪や血管などに蓄えられて生活習慣病などを引き起こす大元になってしまうのです。
■サプリメントが現代社会と非常時に必要な理由とは?現代は精神的なストレスが過剰な社会と言っても過言ではありません。ストレスを脳で感じると、副腎は抗ストレスホルモンを作り出します。その際にビタミンCが消費されてしまうので、抗ストレスホルモンをきちんと作るためにも、ビタミンCの補給が必要になります。
また、ビタミンB群は脳や神経、皮膚等の健康を保つ栄養素とされ、不足すると疲労感やイライラ、集中力の低下等が発生することも。
身体のためだけでなく、ストレスと闘うため、心の健康のためにもビタミンは必要なのですね。
現代社会に生きる私たちにとってビタミンやミネラルが不足していることがわかりましたが、災害などの非常時はビタミンやミネラルが更に必要に。そもそも避難所生活では、バランス良く栄養を取ることは難しい状況です。
そこで有効なのがサプリメント。食欲がないときでも摂れ、携帯しやすく保存性も高いなど、非常時におけるメリットはたくさん。バランスをとるのに効率のよい、マルチビタミンなどのベースのサプリメントで心身の健康を保つことが大切です。