人間の体は60~65%が水分でできています。水分は人間にとって、とても大切なものであることは言うまでもありません。すべての生命は水のあるところに存在します。植物も水がないと枯れてしまいますよね。
しかし、水をかけすぎても根が腐ってしまうように、私達の体も水が多すぎることでかえって問題が起こることもあるのです。
■水分を摂って血液がドロドロ!? 血管のつまりが原因で起こる、脳梗塞や心筋梗塞が死因の原因として多くあげられることもあり、「血液をサラサラにする」目的で、1日に2リットル以上の水分を摂っている方も多いようです。
中には1日に3~4リットルもの量を無理して摂っている方もいるのだとか。新陳代謝のよい方は勿論問題ないのですが、体質に関係なくやみくもに水分を摂取すると、実は過剰な水分は溜まっていくだけ。
水分摂取は体に良いイメージがありますが、理想の量は体質によっても違い、摂り方には注意が必要です。
水分が体外に排出されないと、余分な水分は体の熱を奪い、どんどん体を冷やしてしまうことになります。冷えによって体内の代謝が悪くなると、血液中に体の老廃物がたまってしまい、血液がドロドロに。
また冷えや血液循環の悪さは、免疫力を低下させてしまいます。このような状態で、水分をたくさんとっても逆効果なのです。血液をサラサラにしたい場合、血液を水で薄めるのではなく、血液の汚れを先に取り除き、循環をよくすることが何より大切です。