フランスの香りが漂う音楽で心豊かに多彩な秋を満喫♪
現代のポピュラー音楽への扉を叩いたエリック・サティ1866年生まれ、“異端の作曲家” “音楽界の変わり者”と称されたエリック・サティをご存じですか? 生まれたのはドビュッシーの4年後ですが、家具のように邪魔にならない、「家具の音楽」といった、いわゆる今でいうBGMのような発想の曲など、非常に斬新で現代につながる作品を書き、同時代と後年の作曲家に多大な影響を与えました。
とはいえ、再評価されたのは比較的最近。彼のピアノ曲「ジムノペディ」は、今やコマーシャルや病院の待合室でもかかっていますから、その人気を知ったら一番驚くのはサティ本人かもしれません。
このCDには「ジムノペディ」以外にも、ロシア・バレエ団を創設したディアギレフのために、コクトーが台本、ピカソが舞台美術、サティが音楽を担当したバレエ音楽「パラード」や、同じくバレエ音楽で、彼と「フランス6人組」のコラボレーション「エッフェル塔の花嫁花婿」など、ハッピーで楽しい管弦楽が中心に収録されています。小粋でお洒落でパーティにもお薦めなBGMです。
サティの精神を受け継ぐ「フランス6人組」の洒脱な軽妙さ新しい芸術運動が盛んで“狂乱と祝祭の日々”と呼ばれた1920年、パリ。コクトーのプロデュースのもと、サティの精神を受け継いだ「フランス6人組」という名前の作曲家集団が誕生しました。ルイ・デュレ、ジェルメンヌ・タイユフェール、ダリウス・ミヨー、アルチュール・オネゲル、ジョルジュ・オーリック、フランシス・プーランクの6人です。
シンプルで覚えやすく美しいメロディが特徴の彼らの音楽と、サティを中心に演奏しているピアニスト神武夏子さん。彼女の演奏は、1曲目、プーランクの即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」から、その美しさ、せつなさに心をワシづかみされるでしょう。
ピアニストの神武夏子さん
晩秋のロマンティシズムにぴったりの音楽、ぜひ触れてみてはいかがですか?12月3日には、千代田区立内幸町ホールで、「サティを弾きながら」(第1部)と題されたリサイタルも開かれるとか。そちらも訪れてみたいです。
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「フランス近代弦楽四重奏曲集」
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エリック・サティ「サティおじさんのおかしな交遊録」
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神武夏子「フランス6人組」
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神武夏子ピアノリサイタル「第22回神武夏子ピアノリサイタル「かむながらにVII」」(2014年12月3日開催)
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