大地震の後、すぐに避難はNG× 災害時、避難する前にママが知っておきたいこと5つ
■万が一閉じ込められた時のための対策法もし出火していたり、大けがをしてしまったりしていたら、玄関を開けに行く余裕はないかもしれません。子どもを抱っこしながら障害物だらけの床を移動するのは時間もかかります。
そう考えると、前もって玄関ドアを耐震化しておくと安心です。特にマンションなどのスチールドアは震度5からゆがむといわれ、震度6では開けるのに200kg以上の力が必要になります。
賃貸でも簡単な取り付け工事で耐震化できるグッズがあるので、大家さんに相談してみてはいかがでしょうか。ドアとドア枠の間に低摩擦材で特殊加工をしたプレートを取り付けるタイプ(注1)や、金属製ローラーが入ったボックスを、ドア内側の上部に取り付けるタイプ(注2)などがあり、低予算でドアを耐震化できます。
また、バールを1本備えておくと、腕力のない女性でも、ドアをこじ開けたり、ガラスをたたき割ったり、家具を壊したりしての脱出や救助がやりやすくなるのでおすすめです。
(注1)
貼るだけで耐震ドア アケルくん
(注2)
耐震用ドア開閉補助装置 デレル8
■すぐに避難は× 家の外にも危険がいっぱい安全を確保できたら、すぐに避難所へ行きたくなるかもしれませんが、大地震の直後、むやみに出歩くのは危険です。
電柱が倒れたり、看板などが落下したり、ハンドルを取られた車による事故、ビルの倒壊、ガス漏れ、火災、地割れ…このほか、予期できない危険もあります。
テレビ、インターネットやラジオなどで正確な被害状況を把握し、津波や土砂崩れ、火災や倒壊の危険などがなければ自宅に留まって様子を見ましょう。子どもが幼稚園や保育園にいる時間であれば、一刻も早く迎えに行きたいと思うかもしれませんが、無事を信じて、状況が落ち着くのを待ってから慌てずに行動しましょう。
避難やお迎えに行く時は、ヘルメットと防じんマスク、手袋、底が厚い靴、長袖の服などで全身を保護し、傘などで地面を突いて、地割れがないか確認しながら歩きます。
途中で火災を見かけたら周りの人に知らせましょう。小さい子どもと一緒に移動する場合、いつどんな危険があるかわからないので、ベビーカーは使わず、抱っこが安全です。
幼稚園や保育園に着いたら、帰宅するかどうか慎重に判断します。今通ってこられた道も、帰りは通れないということもあるかもしれません。
場合によってはその場に留まることや、そのまま避難所へ行くことを考え、貴重品と最低限の水や食糧を持って出るようにしましょう。