一眼レフカメラ初心者が、簡単にボケ味のある写真を撮るには(ママのための写真術2)
コンパクトカメラで撮影した写真と一眼レフで撮った写真の、もっともわかりやすい違いは「ボケ味の表現力」にあります。
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対象だけがくっきりと写り、背景はボケている。なんともいえない味があって、素敵ですよね。そんな写真を撮りたくて、一眼レフを買う人は少なくありません。
しかし、そんな写真をうまく撮るには、こまかくあれこれ設定をいじる必要があります。調節手動ですべての数値を調節して撮影していくのは、初心者にはまだ難しい…。
そこで今回は、一眼レフ初心者が、簡単にボケ味のある写真を撮るにはどうすればよいかについてご紹介します。
ボケ味のある写真を撮るための、もっとも簡単な方法
オートモードでカメラを構えてシャッターボタンを半押しすると、ファインダーを覗いた時にAFフレーム(測距点)という四角い点のようなものが見えるでしょう。
これは撮影する際にどのポイントでピントを合わせるかを示してくれているもの。 シャッターボタンを半押しすると、「ここにピントを合わせますよ」と部分的に光って教えてくれるのです。
しかし、これだけでは、本当にピントを合わせたい、ねらった部分にピントが合わないことがあります。
本当はケーキにピントを合わせたいのに、手前にあるコーヒーにピントが合ってしまうなんて、よくあること。 このような場合は、自分でどこにピントを合わせるかを決める必要があります。 そのための方法は以下の通りです。
- まずは、フォーカスエリアを選択します。 AFフレーム選択を、画面の真ん中で常にピントが合うように切り替えましょう。
- そして、ピントを合わせたい被写体の一部分(ねらった部分)をファインダーの中央に持ってきてシャッターを半押し、もしくはカメラ機種によっては、AFロックボタンを押します。 こうしてピントを合わせたいところにフォーカスを合わせて、ピント位置をロックします。
- ピント位置をロックしたままカメラを動かし、自分の好きな構図にしてから、シャッターを深く押して撮影します。
この時、くれぐれも注意したいのは、カメラを真横にだけ動かすこと。 遠ざけたり近づけたりしてしまうと、せっかく合わせたピントがずれてしまいます。 被写体との距離は変えずに、素早くシャッターを押しましょう。
このフォーカスエリアの選択とフォーカスロック機能が使えるようになれば、初心者でも数値の調節なしにピントを手早く調節できます。
ですが、あまりに被写体に寄り過ぎて、レンズの最短撮影距離を上回ってしまうと、ピントがまったく合わなくなることがあります。
そんな時は、一旦被写体から少し離れて、ピントを合わせ直しましょう。