子どもの性格ではじめの行動が決まります
「ほかの子が使っているおもちゃを使ってみたい」という感情を表に出す子どもは、好奇心が旺盛で、積極的に行動する性格を持つ子が多い傾向にあります。新しいことや興味あることに飛び込んでいける勇気を持っているといえます。
中には、自分が使いたくてもその気持ちをアピールできない子や、周囲にされるがままになる子もいます。親は、わが子の性格からやりたいことや気持ちを理解し、尊重することを忘れないようにしましょう。
ママは先回りをしないで、子どもに自由に遊ばせましょう
ここ数年、公共の場所でよく見られるママの行動があります。それは、子どもの後ろにぴったりとくっついて回る行為。もちろん、目を離すと危ないこともありますし、放置するわけにはいきません。一緒に遊んで、親子の時間を共有している場合もあるでしょう。
しかし、ひとつ大きな問題があります。それは、ママが子どもに指示や注意をしすぎる傾向にあることです。
ママとしては、「お友だちのものを取ってはいけない」「順番は守らせないといけない」という気持ちがあるのかもしれません。しかし、中にはその気持ちが先走り過ぎて、ママの勝手な予測で子どもの行動を抑制してしまっているケースも考えられます。
子どもにしてみれば、お友だちが持っているおもちゃを少し触ってみたかっただけかもしれません。または、お友だちが何をして遊んでいるのか確かめたかっただけかもしれません。けれども、何かしようとすると、必ずママがそれを邪魔する。このようなママの行動は、周りのことを気にするあまり、子ども自身の欲求をむやみに抑制してしまうことに繋がります。
そればかりか子どもに、「自分が『何かしたい』と思うのはいけないことなんだ」と勘違いさせてしまうことにもなりかねません。特におとなしい性格の子は、どんどんそのストレスを心のうちに秘め、周囲を常に気にして行動する傾向が表れる可能性もあります。積極的な子の場合はそのストレスを、乱暴な行動をとることで発散することもあるでしょう。
せっかくの楽しい場所が、子どもにとってもママにとってもストレスがたまる場になっては元もこうもありません。
公共の遊び場では、ママたち1人ひとりが、自分の子はもちろん、よその子も見守る気持ちを持って遊ばせることが大切です。
なお、わが子がお友だちとトラブルになりそうになった時は、必ずその現場を確認した上で、まず子どもの気持ちを理解したことを伝えてください。そうした後で、対処法を諭すことをおすすめします。
(遠藤光恵)
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