人前で話すことが苦手な方へ。プレゼンテーションが成功する「呼吸のコツ」
仕事をしていれば避けては通れない
「プレゼンテーション」。人の前で話すのが苦手、気が重い、と思う方も多いのではないでしょうか。
©lenets_tan -Fotolia.com
けれど良く考えてみると、聞いている人はあなたを見ているわけではなく、あなたの持っている情報、考え、アイデアを聞きにくるということ。もしお金を払ってジャズやピアノのコンサートに行って、奏者がすごく緊張をしていてうまく演奏できなかったら、あなたは何と思うでしょう。
そうです、プレゼンでは
緊張はするけれど、絶対にそれを
ほかの人に分らせてはいけないのです。今回は、
呼吸と感情の関係と、プレゼンに使える
呼吸のコツをご紹介しましょう。
心を掴む、呼吸の「間」とは私は「呼吸」と「感情」についての長年研究をしてきましたが、不安感が高くなると呼吸数が
早くなり、その呼吸の速さは人の
特性に依存していることがわかりました。つまり、
不安傾向が高い人は呼吸の数も多いということです。
呼吸数が早くなるとどうなるか、というと
早口になってしまいます。そう、言葉と言葉の
「間」の時間が短くなってしまうのです。それは、自分の言葉を自分の耳で聞く、という時間が少なくなるということ。それは聞いている人にも当てはまります。聞いている人も話についていけなくなってしまうのです。
©Syda Productions -Fotolia.com
優れた弁論者や政治家の話し方には
リズムがあり、
間の取り方がうまい、といいます。話し上手の人の言葉のリズムは、聞き手を引き込み感動を呼びます。言葉が人の耳に届く時に間を与えることで、そこに聞き手の理解と感情が入り込んでくる。
そして次の言葉への期待感を湧かせるのです。
話し手と聞き手の呼吸のパターンが一致し、多くの人の心がまとまっていく瞬間。大勢の人で歌を歌ったり、唱えたりということは言葉やリズムを介して「呼吸が合う」ということにより
「心が合う」ことへつながるといえます。