感情を出すタイミングを見きわめて けんかのあとにふたりの関係を良くするための方法
■感情には、出しどころがある!
ひとつめの感情の出し方ですが、女性は感情が先に出てしまうことが多いものです。私もそうですが、カッとなったとき「落ちつけ…落ちつけ…」と心で唱えていても、なかなか難しいときってありますよね。
これは、女性が感情で生きているから…ということもありますが、それよりも「私の気持ちを知ってほしい!」という思いを簡単に伝えるための手段が、感情を出すことだと女性は理解しているのでしょう。
たとえば、浮気をしたときに怒りや悲しみを見せる簡単な方法は「怒る」「泣く」ですよね。「なんで浮気したのよ! 信じられない!! サイテー!!」と彼に怒りの感情をぶつけ、泣きくずれてしまうことは、よくあります。そりゃそうです、信じていた相手に裏切られて、しれっとしているほうがビックリです。
しかし、残念ながら、感情をぶつけても自分の気持ちが相手に伝わるのは、3割ほどだと思ってください。感情のおもむくままけんかをしたとしても、うまく解決するケースはありません。
どちらかが折れるしかないため(大概は冷静な方)、ふたりの気持ちがスッキリしたわけではないということです。
もちろん、感情を出すなというわけではありません。感情の出しどころがあるということです。私自身、これでたくさん失敗してきました。なんだったら、それが原因で浮気されてしまったこともあります。
上手にけんかができる人は、けんかの最中は感情を出しません。自分の気持ちを伝えるときも、相手の意見を聞いているときも冷静でいます。では、どのタイミングで感情を出すのか?
それは、けんかが終わった後です。
仲直りしたとき、たとえば涙を流して「仲直りできてよかった…」と感情を見せたらどうでしょう? けんかというのは、決して気分のいいものではありません。下手すれば別れることになるかもしれませんから。
そんななかで、ふたりで解決できたことがうれしいなら、その気持ちを前面に出しても相手は嫌な気分にはなりません。
けんかをしたときこそ、冷静に! すべて終わってから感情を出して、自分の気持ちを見せてくださいね。次回は、残りのふたつ「伝え方」「反省の仕方」を説明します。
(片瀬萩乃)