ママ友が負担だけどつきあわないといけない…。子どもが幼児期になると、ときにはママ同士の世界も大変になります。
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ここでは、心理学に基づいた「ママカースト」にはまらないための上手な付き合い方を、認定心理士が伝授します。
■ママカースト、知らないうちにハマってない?
ママカーストとは、ヒンドゥー教における身分制度のことを、ママ友のピラミッド型に例えている言葉です。
一番上の人がいて、その下の人がいて…というように、完全なる上下関係ができているママ友の関係をいいますが、その上下関係の成り立ちはさまざまです。
例えば、自身の持ち物や服装、子どもの学力、夫の学歴や職業・収入、マンションの何階にいるのか? なども含められているようで、正直なところ、基準は計りしれません。
最近では、幼稚園の送り迎えのときにママ同志のお付き合いがある場合も。登園後にリーダー的な人が「お茶をしましょう」といえば、忙しいほかのママたちも毎回お付き合いをしなければならない、休日はホームパーティをしなければならない、というような悩みもあるようです。
■ママカースト、上手に切り抜けるコツ
こうしたママカーストにハマらないためには、どうしたらよいでしょうか。
心理学的には、カーストの上で満足しているタイプの人は、物欲が満たされていても心が満たされていなかったり、何らかの空虚を抱えていたりするパターンが多いようです。
そして、そういう人と無理に付き合ってストレスを感じながらも、「付き合わないと、子どもが仲間はずれになるかも」と心配で、がんばって付き合いを続けるママもいます。
そのような場合の最善の方法としては、心理学のテキストにも「距離をおくこと」と書かれています。しかし、それができないからこそ困っている人が多いのも事実。
一番良いのは、どこにも属さないように「深く付き合い過ぎず、あいさつ程度の付き合い」の距離を保つことなのですが、それだけでは切り抜けられない、あるいは、性格上それができない人もいるかもしれません。
「距離をおくこと」は「愛想を悪くすること」ではありません。他人に自分の身の上のことをあまり深く話さず、また相手にも深入りしないよう、そこそこの関係にとどめておくという意味です。
相手に心を開き過ぎず、つかず離れずの距離を保つには、普段の態度が大事になります。