品格チェック! 知らないで済まされないプレゼントのタブー


■上司の昇進祝いに「万年筆」

万年筆などの筆記用具も、目上の人に贈るのは控えるべきだと言われています。なぜなら、筆記用具を贈ることには「精進しなさい」といった意味合いがあるから。どちらかと言えば、筆記用具は目上の人が、目下の人に贈るもののようです。
時計も筆記用具と同様の意味合いがあるため、同じく目上の人への贈り物としては、ふさわしくないとされています。


■「つまらないものですが」はアリ? ナシ?

手土産などを渡すときの決まり文句と言えば、「つまらないものですが…」。

これは日本独特の文化なので、外国人相手に言ってしまうと、ストレートに解釈されて角が立つこともあるようです。

この「つまらないもの」には、「凡人の私にとっては大変高価で素晴らしいものですが、社会的な地位やお金があるあなたにとっては、たいしたモノではない」という意味が込められているそうで、自分をへりくだって、相手を立てるために使う言葉です。決まり文句として使っても、相手が日本人ならマナー違反には当たらないでしょう。

ただ、それほど立場に違いがない場合や、もっと打ち解けた間柄であれば、「つまらないもの」と言うよりも、「このブランドが好きだと言っていたから…」などの品物を選んだ理由や、「気に入ってもらえるとうれしいです」などの前向きな言葉を添えて渡した方が、受け取る方もうれしいのではないでしょうか。

今回紹介したのは、あくまでも一般的なマナー。贈る相手との関係によっては、もちろんこれに該当しない場合もありますし、マナーに縛られて、肝心の「相手を思って品を選ぶ」気持ちが二の次になってしまうのは残念なことです。

しかし、「失礼のないように」と考えるその配慮も、贈り物の一部。
あらためて贈り物のマナーを確認しておけば、より気持ちのこもった、すてきな贈り物になるのではないでしょうか?


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