冬が旬の大根は、おろしやサラダとして生のまま食べても良し、おでんなどの煮物にしても良し。この時期は安く手に入るのも魅力です。ただ、大根には独特の辛み・風味があるので、ありきたりな煮物やサラダでは子どもがなかなか食べてくれないことも…。
そこで今回は、子ども向けの大根メニューをご紹介。大人も十分満足できるので、子ども用のおかずを分けてつくる手間が省けます。
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■おいしい上に、体にもうれしい大根!
大根は、ビタミンや食物繊維が豊富。消化促進や抗酸化作用などが期待でき、子どもはもちろん、大人も積極的に食べたい食材です。
おろしたり煮たりして調理すると食べやすくなるので、離乳食にも最適。
たとえば、大根をやわらかくゆでてすり潰せば、初期離乳食としても使えます。
また、大根の葉にも、ビタミンやカルシウムなどの体にうれしい栄養がたっぷり! ただし、大根の葉は少し固く、アクも強いので離乳食初期には不向きかもしれません。
葉や茎は大人向けのみに使用するか、離乳食中期以降なら「細かく刻む」「柔らかくなるまで煮る」など、調理法を工夫してみると良いでしょう。
■大根おろしと豆腐のお汁
まずは、簡単にできる汁物から。だし汁に少しとろみをつけ、寒い季節にぴったりなホッとする一品に仕上げます。
<材料>
大根おろし、絹ごし豆腐、だし汁、塩、薄口しょうゆ、水溶きかたくり粉
<作り方>
1.鍋でだし汁を煮立たせ、塩・薄口しょうゆを加えます。
2.絹ごし豆腐を手で崩しながら加えます。
3.大根おろしを加え、そのまましばらく弱火で加熱します。
4.最後に水溶きかたくり粉で軽くとろみをつけたら完成。
水溶きかたくり粉は、かたくり粉:水=1:2の割合を目安によく混ぜ合わせておき、様子を見ながら加えて好みのとろみに仕上げましょう。
大根おろしの量は、だし汁の半分くらいが目安。塩ひとつまみ、薄口しょうゆ少々で、ごく薄味に仕上げても、大根のうまみでおいしい汁物になります。
大根おろしを加熱すると、辛みが和らいで子どもにも食べやすいメニューに。塩・薄口しょうゆを加えず、昆布だしを使って最後に絹ごし豆腐を裏ごししてから鍋に戻せば、離乳食としても活用できます。
■大根のトロトロシチュー
実は、ホワイトシチューと大根の相性は抜群。我が家では冬の定番メニューとなっています。
<材料>
大根、市販のホワイトシチューのルウ、牛乳、鶏肉・ニンジン・タマネギなどの具材
<作り方>
1.市販のルウのパッケージに書かれている調理法に従って調理します。大根は皮をむいて食べやすい大きさの乱切りにし、具材を炒める際に加えましょう。
2.大根の葉・茎の部分があれば別にゆでておき、バターでソテーして最後にトッピングします。
葉や茎の部分は、細かく刻んで具材を炒める際に加えてもOK。ルウを加える前の煮込み時間を長めにすると、大根がトロトロに仕上がります。
■大根もち
中華料理店などでよく見かける大根もちは、家庭でも意外と簡単につくることができます。大根の風味はそのままに、食感はモチモチ。「コレ、大根なの!?」と子どもも驚くメニューです。
<材料>
大根おろし、小麦粉、かたくり粉、ゴマ油
<基本の作り方>
1.大根おろしをザルにあけて、しっかりと水気を切ります。
2.1に小麦粉・かたくり粉を加えて混ぜます。小麦粉・かたくり粉は1:1の割合で。大根おろしとよく混ぜ合わせて成形できるくらいのかたさになるよう、様子をみながら分量を調節しましょう。
3.ゴマ油(適量)を熱したフライパンに、2を適当な大きさに成形して並べ、フタをして中火で両面を焼きます。厚みがありすぎると中まで火が通る前に表面が焦げてしまうため、1.5~2cm程度の厚さがおすすめ。中まで火が通り、両面に焼き色がついたら完成です。
<アレンジのヒント>
基本の作り方では、まったく味つけをしていないので好みの調味料やタレを使いましょう。
甘めの砂糖じょうゆなら、おやつにぴったり。わが家ではカラシ酢じょうゆをつけて、おつまみとしても楽しんでいます。
また、ハムやツナ、チーズを練り込んでオリーブオイルで焼くと、イタリアン大根もちに。この場合、味つけはケチャップがおすすめです。
「季節ごとに、旬の食材を楽しむ」。これも、子どもたちに日本の食文化を伝えていく上で大切なこと。煮込んで柔らかくすると離乳食にも使えて、夕食のメインとしてはもちろん、おやつからランチ、おつまみまでアレンジできる。とにかくいろいろな味が楽しめる大根を、もっともっと活用してみませんか?
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