「ネガティブ」は「悪」じゃない! 後悔を味わいつくす変換技
■「してもいい後悔」からの気づき
自分の行動を振り返り、心の中を省みることは気づきや学びがあります。反省ならば、後悔のなかにひとつは「良かったこと」を見つけられるからです。
それが自分にとってつらいことでも、それを通じて知ったことが「良かったこと」になります。たとえば、子供を叱りすぎてしまったことを後悔したとき、こんな風に自分を省みてみましょう。
<自分を省みるとは>
子どもを叱りすぎたのはどうして?
↓
すごくイライラしていたから
↓
仕事で上司に嫌味を言われて、自分のことをわかってもらえないと腹だたしかった
↓
子供に対しても、なぜ自分の言うことを聞いてくれないのかと腹がたった
↓
上司に言えない分、怒りが増幅して子供に当たり散らしてしまった
というところまで掘り下げられれば「私はその日の仕事状況によって、子供への対応に影響が出る」ことを知ることができるわけです。
それならば、上司とのやり取りはメールにして接触機会を減らしたり、嫌味をかわすビジネス術を身につけたりといった対処法を考えてみてはいかがでしょうか?
または家に帰る途中ちょっとした寄り道をするだけで、気分転換になります。このように、自分がイヤな気持ちになることを上手に避ける工夫も後悔から身につけることができます。
■感情を「感じきる」こと、受け入れること
「自分の感情をごまかさない」こともストレス発散には大切なことです。だから、とことん後悔している気持ちを吐き出してしまうのも「してもいい後悔」だと思います。
感情をごまかさずに感じきることで、不思議と足が底に着いたような感覚になります。思い切り泣いた後にスッキリした気分になったことがある人は、その感覚がわかりやすいかもしれません。中途半端に「こんなことを思っちゃダメ」などと自分を抑えつけると、かえってその思いが増幅してしまいます。だから認めて外に出してしまえば、立ち直りも早めることができます。
■「してはいけない後悔」とは
「なぜあんなことをしてしまったのか。自分はだめな人間だ」「あれをやらなかったなんて、どうして自分には見る目がなかったのか」など、自分を責める後悔は「してはいけない後悔」です。
自分をイヤな気持ちにさせ、自信をなくさせるばかりでなく、この気持ちは「私はこんなに自分を責めているのに、なぜ他人がさらに私を責めるのか」という
被害者意識を芽生えさせてしまいます。
自分を否定する後悔は何も生みだしません。後悔するなら
「自分の行動」だけに限定しましょう。
生きていれば誰しも、もはや変えることができない過去の出来事を悔やんでしまうことがあります。しかし「ピンチはチャンス」「逆境が人を強くする」というように、後悔するような出来事が起こったら、その出来事や思いを味わいつくして省みて、自身の生きる知恵や経験に変換していけば、後悔はとても有益なものとなります。
この年末、あなたもこの1年をふりかえって「今後の役に立つ後悔」をしてみませんか。
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