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人柄・言葉遣い・行動など、その人の品格はいろいろなところに表れます。その中でもほかの人から見てわかりやすいのが、何気ない
「所作」ではないでしょうか。「人は中身が大事」とはいえ、所作には「中身」がにじみ出るものです。ときには、その人の印象を大きく左右する場合も。
子どもたちの良きお手本になれるよう、普段の自分の所作を見直してみませんか?
■立つ・座る・指先の所作
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背筋を伸ばして
正しい姿勢を意識することは、美しい所作の基本。立っているとき、歩くときはもちろん、椅子に座ったときもこれは同じです。
食事や電車内など、椅子に座るシーンでは、しっかり背筋を伸ばすことを心がけて。それだけでも、見た目の印象がとても美しくなります。
そして、とくに女性の場合に気をつけたいポイントは
「膝」。両方の膝が離れないように注意しましょう。膝をそろえるよう意識すると、自然と背筋も伸ばしやすくなります。
このとき、手は指先を軽く重ねて太ももの上にそっと乗せます。
指がそろっているとさらに手が美しく見えるので、こちらもぜひ意識してみましょう。
意外と目立つ手は、美しい所作の大切なポイント。たとえば、お店のレジでお金の受け渡しをするときや、あいさつをするとき、食器を持つときなど、なるべく指をそろえる癖をつけると、それだけでグッと所作が美しくなります。
ビジネスシーンでも、書類を受け取るとき、渡すときなどに指がそろっていると、それだけで丁寧な印象に。美しい手の所作は、仕事にも活かせる女性ならではのふるまいですね。
■TPOを意識した服装の所作
ミニスカートを格好良くはきこなせる女性はステキだと思いますし、スカートからのぞく膝や足は女性らしい魅力にもつながるでしょう。
ただ、子どもの学校行事やビジネス、親戚の集まりなど、親やビジネスマンとしての振る舞いが求められる場面では、やはり好ましくありません。
立っているときは気にならなくても、スカートのデザインによっては椅子や畳の上に座ると足が大きく露出してしまう場合があります。
膝が出てしまう程度なら自然なことですが、大きく太ももが露出するような状態は避けたいものです。
そんなときにハンカチやかばんを乗せて太ももを隠す女性を見かけることがあります。でも、これは美しい所作とはいえません。
座るときのことも意識して、スカートを選ぶことから始めることこそが、美しい所作につながります。
■美しい流れを作る食事の所作
洋食の器は持ち上げないのがマナーとされていますが、和食は、
器を持って食べるのがマナーとされています。持って食べるお皿は、手のひらに収まる程度の茶わん、汁わん、小鉢など。焼き魚などを乗せている平たい皿、や天ぷらが盛られている大きな皿は、持ち上げません。
天ぷらなども、天つゆの入った器があればそちらを持ちます。
大皿料理を取り分けて食べるような場合は、小皿を持つと良いでしょう。
みそ汁を飲むときは汁わんを持つ。続いてご飯を口に運ぶなら、汁わんを置いて茶わんを持つ。こうして
一動作ずつ器を持って食べると、とても所作が美しく見えます。
■美しい所作の原則とは
何かをしながら、何かをする。いわゆる「ながら動作」は美しい所作から遠ざかってしまう原因のひとつです。
「食べながら」「話ながら」はもちろん、立つ、座る、何か物を取る、返事をする、あいさつするなどのちょっとした動作でも、「一回一動作」を意識すると所作が美しくなります。
どんなさ細な動作も、ひとつひとつ集中して行うことが美しい所作への近道です。
今回紹介した女性の美しい所作は、女の子のママだけではなく、男の子のママにもぜひ取り入れてほしいものばかり。普段から所作の美しいママを見て育った男の子は、将来きっと女性を見る目が養われるのではないでしょうか?
ふとした瞬間の手の動き、物の使い方に注意して、「すてきな女性」「きれいなママ」を目指しましょう。
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