働くママたちのマネジメント術から学ぶ 仕事・家事・育児をラクにまわすコツ
■「任せたら口出ししないのが、『やってもらうシステム』をつくるコツ」(石渡深里さん)
産業医の石渡深里さんの家では、家事の一部を夫や子どもたち(7歳、5歳)がやっているそうです。ときには、7歳の長女が朝食づくりを担当することもあるのだとか。
夫婦間の家事・育児の分担は、働くおかあさんたちにとって関心の高いテーマのひとつです。仮に夫が協力的な場合でも、やり方が気に入らずに結局自分でやってしまうというケースも。しかし、それではおかあさんばかりにしわ寄せがいってしまいます。
石渡さんも夫のやり方に対して「私だったらこうする」と思うことはあるものの、そこまで相手に求めないそうです。口を出すよりも、
相手のやり方を尊重して任せる。それは、子どもたちに対しても同様のようです。
「任せる」ことで互いに信頼も生まれるうえに、一人ひとりが自発的に動くようにもなる。家庭内の雰囲気もぐっとよくなりそうです。
■「いいおかあさん」よりも「ご機嫌でいること」を目指す
このように『かあさんの暮らしマネジメント』で紹介されているかあさんたちは、職種も立場もさまざまです。一田さんが序文で触れていた、かあさんたちのマネジメントの目的が印象的でした。
「いいおかあさんであること」を目的にしてしまうと、できないときに落ち込んでしまうこともあります。自分自身が機嫌よくいられるためには、潔く手放すことも必要だとかあさんたちはいいます。
育児や家事、仕事などで苦しい時期を経験してきたかあさんたちが悩みながら見つけた方法は、等身大のものばかり。「これなら自分でもできそう」と思えることでしょう。忙しいママたちが、ご機嫌でいられるための
ヒントが詰まった一冊です。
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