子どもも冷え性になる? ペットボトルやこんにゃくを使った「じんわり温めケア」4選
■温めケアその3:スプーンお灸
赤ちゃんや子どもにもできる、手軽なお灸としておすすめな「スプーンお灸」。金属は熱の伝導性が高く、熱がツボにじんわりと伝わり、硬くなった筋肉をほぐし、血のめぐりをよくします。
温めたスプーンでお灸代わりにツボを刺激
<方法>
1.50度くらいのお湯を入れたカップにスプーンを入れて温める。
2.スプーンの水気をふき取り、やけどをしないくらいのほど良い温度になるまで、大人の手の甲にあてて温度調節。
3.スプーンの丸い部分を、子どもの体のツボや冷えているところにあてる。
ただし、金属アレルギーのある子どもへの使用は控える必要があるので、事前にパッチテストをするなどしてお子さんの体質を確認してから使用してください。
■温めケアその4:足湯で風邪予防
ちょっと風邪をひいてしまったかな、という時におすすめなのが足湯。服を着たまま、洗面器や桶さえあれば場所を選ばずにできて手軽な養生法です。
風邪のひき始めには症状がやわらぐことも。ただし高熱の時はNG
<方法>
1.洗面器や桶に入浴温度より少し高めのお湯をはる。
2.くるぶしまでお湯につけて15~20分くらい温める。
3.お湯が冷めてきたらさし湯をする。(子どもの足にさし湯がかからないように注意)
東洋医療では頭部が涼しく、下半身を温かくする「頭寒足熱」の状態がいいと考えられています。しかし、体が冷えている時はだいたい頭部が熱くなり、下半身が冷える「上熱下寒」の状態に。
そこで、足湯をして下半身を温めると、「上寒下熱」つまり「頭寒足熱」の状態を作り出せるのです。
子どもにも大人にも使える、手軽な4つの「温めケア」。今年の冬は「湿熱」で乗りきってみませんか?
参考図書:
「子育てをラクにする魔法のツボ」(Kindle版)
高橋みど里著。今日から簡単に自宅でできる、子どもの心と体を元気にするケアを紹介した一冊。親子の心と体を元気にする、手軽な東洋医療ケアを使った育児の入門書。
高橋みど里 プロフィール
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師。国家資格取得後、オーストラリアや日本国内で鍼灸マッサージに従事。現在は障がい児向けの訪問医療マッサージ『cocoroll』も手がける。
著書に『お灸で冷えとり』『子育てをラクにする魔法のツボ』、共著に『とつきとおかの安心ママ手帳』がある。
イラスト:すずきあさこ
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