問題を解決に導くための有効な自分の見つめ方

いつまでも悩みを抱えてしまう人がいるけれど、そういう人には共通点があります。

自分をしっかり見つめることができないのね。

問題を解決に導くための有効な自分の見つめ方

© Tierney - stock.adobe.com



自分のことは、自分がいちばんよくわかっている、そんなふうに思いがちですが、わかっているようでわかっていないのが自分自身…。

他人と同じ目線で自分を見つめることができる人は、案外、少ないのよ。

人間は自分を正当化したがるところがあって、失敗を認めたがりません。

自分の問題をだれかや、何かのせいにして責任転嫁したほうがラクだし、「自分は悪くない」と思うことでメンツを保つことができますからね。

ただし、悩みを解決したい、しあわせな方向へ進みたいと思うのなら、態度を改めなければダメ。

その問題の責任が自分自身にもあることを自覚しなくてはいけません。


もちろん、すべての悩みに当てはまるわけではなく、まったく落ち度がないのに突然理不尽な目に遭わされた場合などは別ですよ。

ただ、家族や恋人など身近な人間関係で悩んでいるケースでは相手を責めるだけでなく、自分を振り返ることが重要ね。

たとえば、子どもの問題行動に悩む父親がいたとしましょう。

その父親が、「自分は一生懸命仕事して妻子を養ってきた、家のことは妻に任せてあったのだから俺には関係ない」という態度でいたらどうなるかしら?

悩みが解決するどころか、ますます子どもの問題行動は深刻になっていくでしょう。

問題を自分の責任として引き受ける覚悟が欠けていますよね。

この父親は、自分の問題として妻や子どもの悩みを受け止めるべきでした。

それだけでなく、いままで自分が親として子どもとどんなふうにかかわってきたのか、じっくり考えてみる必要があったはず…。

なのに、仕事にかまけて子どもとロクにかかわってこなかった自分の姿を、このお父さんはまったく省みていません。


妻と子どもばかりに目がいってしまって、自分の姿がまるで見えていないのね。

ここでは、いちばんわかりやすい例として親子の問題を紹介しましたが、夫婦の問題にしろ、恋人同士の問題にしろ、基本的には同じです。

相手を責めているだけでは、いつまでたっても堂々巡りで、悩みの解決とはほど遠い状態になってしまうのね。

いま目の前にある悩みをなんとかするには自分が変わるしかありません。

そのためには、いままでの自分のあり方、態度を振り返ることが、どうしても必要になってきます。


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