2018年7月12日 13:00|ウーマンエキサイト

「病気でかわいそう」ではない、人生が愛しくなる『子どもが教えてくれたこと』


■子どもたちを支え、支えられる家族たち

「病気でかわいそう」ではない、人生が愛しくなる『子どもが教えてくれたこと』

© Incognita Films – TF1 Droits Audiovisuels


映画には、子どもたちの周囲にいる仲間や友人、家族も登場します。とはいえ、両親に子どもの病気についてインタビューするシーンなどはなく、子どもとの関わりがさらりと映るのみ。ここでも、あくまで子ども目線です。

だからこそダイレクトに伝わるのが、子どもたちが持つ“愛にあふれた思いやり”の心。とりわけ、イマドが父親に「(移植手術をすれば)病院にもこなくなって、パパを疲れさせずに済む」と無邪気に話すシーンには、なんとも言い表せない複雑な感情が込み上げます。

監督はこの映画を制作するきっかけについて「病気の子どもを持つ家族は、子どもたちの生き方に勇気づけられ、支えられているんだ、ということをひとつの作品として描きたい」と語っていますが、大きな愛持って生きる子どもたちは、家族を支える特別な存在であることは間違いありません。

そしてそれは劇中の子どもたちに限らず、私たちの横で泣き、笑い、時にはママを困らせる、すべての子どもたちにいえることではないでしょうか。


■「愛してくれる人たちがいれば 幸せ」心に刺さる言葉の数々

「病気でかわいそう」ではない、人生が愛しくなる『子どもが教えてくれたこと』

© Incognita Films – TF1 Droits Audiovisuels


劇中にちりばめられた、個性豊かな子ども達の言葉もまた印象的。「病気だからって不幸なわけじゃない」「死んじゃったら、その時はもう病気じゃない」「うまくいかないことがあってもなんとかなるわ。それが人生よ」…子どもたちの飾らない言葉は、達観しているようにも感じる一方で、純粋すぎるほどに純粋です。

「悩みごとは脇に置いておくか、つきあっていくしかないの。愛してくれる人たちがいれば、幸せだわ」――。

弱音を吐くこともある、つらいと嘆くこともある。それでも、自分自身の人生を愛し、エネルギッシュに生きる彼らの一言一言は、私たちの心にストレートに響きます。

「病気でかわいそう」ではない、人生が愛しくなる『子どもが教えてくれたこと』

© Incognita Films – TF1 Droits Audiovisuels


『子どもが教えてくれたこと』が伝えるのは、「病気の子どももがんばっているのだから、あなたもがんばらないと」そんな安直なメッセージではありません。病を患いながら生きる彼らには、たくさんの制限があることは事実。けれども、彼らが生きる世界はとてつもなく広く、大きな希望が広がっています。

豊かに生きるというのはどういうことなのか。彼らの生きる姿を目にしたら、自身の心から湧き出す勇気、希望、愛情、幸福、感謝…たくさんのものが詰まった涙が、頬を伝うかもしれません。そして、何ものにも代えがたい尊きわが子を「愛してる」と、心の底から抱きしめたくなるはずですよ。

映画『子どもが教えてくれたこと』
「病気でかわいそう」ではない、人生が愛しくなる『子どもが教えてくれたこと』

© Incognita Films – TF1 Droits Audiovisuels


主人公は、病気を患う5人の子どもたち。治療を続けながらも、彼らは毎日を精一杯生きている。
家族とのかけがえのない時間、学校で仲間達と過ごすひと時。彼らが発する言葉、そして生き方は、観る者を勇気づけ、パワーを与えてくれる。
公開情報:7月14日(土)シネスイッチ銀座 ほか全国順次ロードショー
公式サイト:http://kodomo-oshiete.com/

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