連載記事:妊娠・出産でもらえるお金2018
未熟児の入院、治療費の助成制度「未熟児養育医療制度」とは【妊娠・出産でもらえるお金2018 Vol.11】
■未熟児養育医療制度とは?
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生まれてきた赤ちゃんが未熟児だった場合など、医師が入院療養が必要だと認めた赤ちゃんが、全国の「指定養育医療機関」で治療を受けた場合、その医療費を助成する制度。
■未熟児養育医療制度でもらえる金額は、いくら?
費用の全部、または一部(地域によっては保護者の所得に応じて一部自己負担金がかかる場合もある)を負担してもらえる。
■未熟児養育医療制度をもらえる人は、どんな人?
この制度が適用される赤ちゃんは、「出生時の体重が2000g以下の場合」または下記のような場合などだ。
●助成の対象となる乳児(例)
1、運動不安・けいれんがあるものなど
2、体温が34度以下
3、呼吸器・循環器系(強度のチアノーゼがあるなど)
4、黄疸(生後数時間以内に現れるか、異常に強い黄疸のあるもの)など
(エキサイト編集部作成)
■未熟児養育医療制度の手続きの概要
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①医師に養育医療意見書をもらい、書類審査を受ける
②出産時以降の状況を見て、医師に養育医療意見書を書いてもらう
出生届を出す前に、手続きが開始するのが一般的。未熟児養育医療給付申請書、世帯調査書は自分で書き、自治体によっては扶養者の所得を証明する書類(源泉徴収票のコピーや確定申告書)と一緒に未熟児養育医療の申請をし、書類審査に通ると利用できる。
◆コラム:未熟児養育医療制度を利用した私の実感◆
「生まれた子が、未熟児だった」というのは、ママにとっては結構ショックな出来事。じつは、私にも経験がある。次男・三男が双子なため、二人とも早産で極小未熟児だったのだ。「ちゃんと産んであげられなくてごめん!」と、出産直後は相当自分を責め、大きな挫折感だった。
退院は一緒にできず、双子が入院している病院に搾乳を届ける日々。未熟児は文字通り「未成熟な状態で生まれた児」なので、当初はトラブルも多かった(生後半年で入院6回)。
「障害が残る可能性は、通常に生まれた子の10倍」と言われ、生後1年半の間、総合病院で生育の経過をチェックしてもらう「経過観察」にも通った。
…と、いろいろあったが、あれから13年。 極小未熟児で生まれた双子は、何の遜色もない普通の中学1年生となった(現在、やや肥満気味ですらある)。「出産当初はショックだったけれど、過ぎてみればそれも懐かしい思い出」という現在の私の実感を伝えておきたい。
■未熟児養育医療制度 DATA
※この記事は2018年4月末現在の法令・情報に基づいて書いています
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