連載記事:苦手な人とうまく付き合う“境界線”の引き方

モヤモヤ…イラっとする人を遠ざける「4つの態度、3つのしぐさ」【苦手な人とうまく付き合う“境界線”の引き方 第2回】


■自分の領域から相手を追い出す「しぐさで境界線を引く」3つのテクニック

前章では、「バウンダリー・オーバーをされにくい人になる」テクニックをご紹介しましたが、それではもう遅い! 今、まさにバウンダリー・オーバーをされているという場合は、どうしたらいいのでしょうか?

そんな時には、さりげないしぐさを使って意思表示をする方法がおすすめです。「特に手と腕を使うと、言葉以上に強力なメッセージが伝えられます」とおのころさん。日常生活に活用しやすい3つのしぐさをご紹介します。

1. 自分を守りたい時は「腕を組む」
モヤモヤ…イラっとする人を遠ざける「4つの態度、3つのしぐさ」【苦手な人とうまく付き合う“境界線”の引き方 第2回】
ふだんから何気なく腕組みをする、という人は多いでしょう。これ以上自分のことを聞かれたくない時や、相手の意見に同意できない時には、意識的に腕を組んでみるといいでしょう。

「胸のあたりは、“セルフゾーン”と呼ばれています。自慢したい時には胸を張りますが、自分を守りたい時には前かがみになってしまいますよね。腕組みは、相手が自分の領域に入ってくるのを防ぐ代表的なしぐさです」(おのころさん)

2. 退屈な時は「左肩を下げる」

相手との会話に飽きてきた時におすすめなのが、左肩を少しだけ下げるしぐさ。


「カウンセリングをしている時によく見られるサインですが、これを意識的に使うことで『退屈です』『話題を変えませんか』といった相手へのメッセージとなります」(おのころさん)

逆に右肩を下げると、「不機嫌です」「がっかりしています」というサインになるのだそう。相手の怒りを買うことがなく、遠回しに気持ちを伝えられます。

3. 長話をとめたい時は「手を上下させる」
モヤモヤ…イラっとする人を遠ざける「4つの態度、3つのしぐさ」【苦手な人とうまく付き合う“境界線”の引き方 第2回】
手を振る動きも、バウンダリーを引くために有効です。

「会話をしながら手を上下させることで、『この辺で決めましょう』と責任の所在を明らかにしたり、『もう話は終わりにしましょう』と時間的な制限を伝えたり、といった使い方ができます」(おのころさん)

また、第1回で紹介した“手のひらを突き出してクルリと円を描くテクニック”もおすすめです。

次回は、誰にでも起こりうるバウンダリー・オーバーの問題を例に、おのころさんからのより具体的なアドバイスをご紹介しましょう。


参考図書:
『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』(同文舘出版)
おのころ 心平 著 1,512円(税込)

モヤモヤ…イラっとする人を遠ざける「4つの態度、3つのしぐさ」【苦手な人とうまく付き合う“境界線”の引き方 第2回】


24年間で2万4000件、のべ5万時間以上のカウンセリングから導き出した「病気にならない心理学」の本。快適でベストな人間関係を築くために、自分と相手とのバウンダリー(境界線)を引くことを提唱する。表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えるだけで「自分の領域」を守る方法や、バウンダリー上手な人になるためのテクニックを紹介。


イラスト/野原広子
取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子

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