「私ばっかり損してる…」がんばりが認められないイライラをどうすれば?
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一生懸命がんばっているのに、周りは気にかけてもくれない。なぜだか「私ばっかり苦労しているような気がする…」と思ってしまうことはないでしょうか。
いつも部屋をきれいにしておきたい、バランスのとれた手料理を用意したい…。理想の子育て、理想の生活を維持しようとしているだけなのに、どんどん不満がたまってしまうのはどうして?
今回は、思い通りにいかず
「どうして私ばかりが損するの…」とイライラしてしまう心理状態について考えてみましょう。
■「私ばっかり損している」とイライラするのはどうして?
「どうして私ばかりが大変なの?」。そう思ってしまうのはどんなときでしょうか。
育児でも仕事でも先回りして準備しておかなければいけないことは、たくさんありますよね。でも、自分ひとりでできることの限界は超えているのに、周りはまったく手伝ってくれる気配がない。
肉体的にもしんどいのに、常に「次にやらなければいけないこと」が頭に浮かんでくるので、気持ちの休まる暇がない…。
リラックス状態とは対極にある「私ばっかり」と感じるとき、心の奥深くにはどんな思いが潜んでいるのでしょうか。
人は誰でも「こうあるべき」という理想を持っています。
例えば「家の中は常にきれいであるべき」という思いを、あなたが持っているとしますよね。その理想は間違いではありません。部屋の中がきれいだとすごく気分がいいですし、スッキリして前向きになれますよね。でも、家の中が常にきれいであることが、
すべての人にとって「正しいこと」というわけではありません。
「私ばっかり」と思ってしまうのは、家の中が常にきれいであることを
あなた自身が絶対的に正しいと思い込み、他人に対しても「そうあるべき」とどこかで感じているからなのではないでしょうか。
にもかかわらず、家族は家の中が散らかっていてもおかまいなし。「部屋の中が清潔なのは、みんなにとっても快適なはずなのに、どうしてきれいにしてくれないの?」とイライラしてしまうのです。これは自分が快適な状態は周囲も同じように快適なはずだ、という思いが強すぎる可能性があります。
「自分ばっかり」と思ってしまう人には、もう一つ傾向があります。
「自分でなんでもやらないといけない」とひとりで背負い込みすぎるケースが多いのです。
仕事も、子育ても、妻としても。あるいは介護までも「なんでも自分でやらないと…」と思い過ぎてしまっているのではないでしょうか。
他人に頼れない、頼ってはいけないという思いから「お願いしてもいいかな?」「協力してもらえると助かる」という一言が言えない。
自分で自分を追い込んでしまう“考え方のクセ”があるかもしれません。