成功する子は「食べ物」が9割!? 子どもの20年後のために知っておきたい食事のヒント
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平日の夕方以降はママにとって一日で一番忙しい時間帯。夕食を作って子どもに食べさせて、子どもをお風呂に入れて寝かしつけて…という一連の流れは本当にバタバタですよね。料理もスピード勝負なので、とりあえず子どもの好きなものやよく食べるものばかり作ってしまうというママも少なくないのでは?
でも体は食べたものでできているし、今食べているものが子どもの将来に影響を与えるそう。話題の書籍
『成功する子は食べ物が9割』は、そんなことを改めてわかりやすく教えてくれる1冊。予防医療コンサルタントの
細川モモさんと管理栄養士の
宇野薫さんが監修しています。
宇野薫さん
管理栄養士。女子栄養大学卒。管理栄養士として予防医療に携わる。
現在は女子栄養大学大学院にて母子健康の研究を行うかたわら、「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」での妊婦栄養研究や、妊娠・母子健康に関する最新データをもとに栄養カウンセリング教育活動を行っている。保育士養成課程での「子どもの食と栄養」担当。2児の母。
いくらカロリーを満たしていても、量を食べていても、栄養のあるものを食べさせていなければ子どもが育たないのは当然のこと。とくに0~6歳までに爆発的に成長するのが
“脳”で、この時期の食事が脳を育てることにもつながるそう。
「えっ、うちの子6歳過ぎちゃった!」と思ったママも遅くはないのでご安心を。本の中からいつ始めても遅くない子どもの一生の健康や人生の成功につながる食事のヒントを紹介します。
■魚だけが脳にDHAを供給できる!
「頭がいい」とか「運動神経がいい」というのは、いいかえれば脳の神経回路のネットワークがよく働いているということ。
その脳の神経回路は
6歳までに約9割が完成するそうで、この時期に脳をつくる材料になる食材や脳の働きをよくする食材を十分にとることがとても大事だそうです。また、脳を刺激する
運動や脳の記憶を定着させる
睡眠も、とても大切とのこと。
ちなみに6歳を過ぎても、何歳になっても、脳はゆるやかに成長しつづけるそうなので、遅すぎることはないというから小学生ママの筆者も一安心。
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具体的に脳をつくる材料になるのが、
DHA(ドコサヘキサエン酸)。DHAは、
魚の脂に多く含まれる
必須脂肪酸で、脳の神経細胞のおもな成分となって神経伝達をスムーズに行い、
記憶や学習などの脳の働きを高めてくれるといいます。よく「魚を食べると頭がよくなる」といいますが、これはホントのことなんです。
まぐろユッケビビンバ
そのDHAが豊富に含まれているのが
「魚」。とくに、
まぐろ、かつお、ぶり、さば、さんま、いわしなどの
青背の魚や、
鮭、うなぎなどに多く含まれます。魚料理は調理がマンネリ化しがちですが、焼き魚や煮魚以外に、刺身を利用して「のっけるだけ」のアレンジもカンタンでおすすめ。
さばみそ煮缶の炊き込みごはん
ツナ缶やさば缶などの
缶詰にもDHAは豊富。味つけの手間もなく、日持ちもするので、うまく活用すれば料理の幅が広がります。「サラダにツナ缶をプラスする」「さば缶をスープに入れる」などの手軽なアレンジで毎日魚を食べるようにしたいですね。